兵庫県姫路市の私立認定こども園「わんずまざー保育園」が定員の1.5倍に当たる児童を受け入れていたとして、同園の認定を県と市が3月中にも取り消す方針を固めた。定員46人の園児以外に、市に隠して直接保護者と契約した22人を勝手に受け入れたほか、合計68人の園児に対して40食ほどの給食しか用意しなかったり、超過した園児の保育料を独自に設定していたりしたという。3月19日、神戸新聞などが報じた。
市などによると、施設の面積などから算定された同園の定員は46人。
だが、園内には0~5歳の約70人がひしめいていた。
特別監査があった日、同園が外部発注した給食は42人分。
おかずを取り分けたが、0、1歳児にはスプーン1杯分しか行き渡らなかったという。
給食の不足は常態化し、土曜日に限っては10食のみに固定し、
これを園児40人前後に分配。
おやつは午後1回だけで、4、5歳児は「ビスケット3枚」
もしくは「かっぱえびせん6本」に制限した。
余った給食は冷凍保存し、足りない日に解凍して提供。1カ月以上過ぎても使うケースがあったという。
(神戸新聞NEXT|給食のおかずスプーン1杯 姫路の子ども園より 2017/3/19 07:10)
周りの保育士は何も思わなかったのだろうか?
10食分を40人で分けるなんて、信じられない。
定員を超えた人数を受け入れ、独自の料金体制をしいていたようだ。
待機児童問題を助ける為にと言っていたが、園長の私利私欲の為にこれが行われていたと思うと怒りしかない。
内部告発が行われなかったことも疑問
2月の監査で、問題が発覚した。
神戸新聞によると、わ2003年に認可外保育施設として設立。
2015年に県の認定を受ける。
年間約5000万円の公費が運営に充てられていた。
■認定こども園とは
幼児から教育をしてくれる幼稚園と、長時間預かってくれる保育所の利点を併せ持つ。
親の労働状況に関わらず0~5歳児が利用できるよう。
幼稚園は基本的には給食がなく預かってくれる時間も4時間程度。
保育所は、給食施設をもち長時間保育を原則としている。
近年、母親の就労形態が変化してきたことをうけ、2006年度に導入をスタート。
2015年。
子ども・子育て支援新制度が導入。
認可手続きの簡略化によって、こども園を新しく設置することや、
幼稚園・保育所から移行がしやすくなった。
2016年認定こども園の数は4001。
待機児童問題を改善する為に始められた認定こども園だが、今回のような問題が起こるようでは、まだまだ制度に穴があるのだろうか。
こども園の内部調査や保育士の労働環境の改善など色々な問題が山積みのようだ。